せっきょうがたり【説経語り】
説経節を語る人。また、それを語って門付けすること。説経説き。説経師。
せっきょうごうとう【説教強盗】
侵入した先で被害者に「戸締まりがいいかげんだ」「泥棒よけに犬を飼いなさい」などと説教をする強盗。 [補説]元祖は大正末から昭和初めに東京で強盗をはたらいた妻木松吉。「説教強盗」は、この強盗犯に対して朝日新聞記者が命名したもの。
せっきょうさいもん【説経祭文】
説経節が山伏の祭文と結びついたもの。江戸初期に成立、後期には寄席にも進出した。
せっきょうし【説教師】
説教を職業とする人。神仏などの教えを説く人。
せっきょうし【説経師】
1 《「せっきょうじ」とも》経文を説き聞かせる人。説経者。談義僧。勧化僧。 2 「説経語り」に同じ。
せっきょうじょうるり【説経浄瑠璃】
⇒説経節
せっきょうだゆう【説経太夫】
説経節を語る太夫。
せっきょうとき【説経説き】
⇒説経語り
せっきょうぶし【説経節】
説経1が、和讃 (わさん) ・平曲・謡曲などの影響を受けて音楽化し、語り物となったもの。初めは鉦 (しょう) ・簓 (ささら) 、のちには胡弓 (こきゅう) ・三味線などを伴奏にした。鎌倉末期に成立、本来の門付け芸から、操り人形と結んで江戸初期には劇場にも進出したが、義太夫節の流行とともに衰微。説経浄瑠璃。→五説経
せっきょうとうぼうがいざい【説教等妨害罪】
宗教上の説教・礼拝・葬式を妨害する罪。刑法第188条第2項が禁じ、1年以下の懲役もしくは禁錮または10万円以下の罰金に処せられる。説教妨害罪。