100の10倍。10の3乗。また、数の多いことにもいう。

[補説]証書などに金額を記すときに「阡」「仟」を用いる。
  1. 仙人

    1. 天上の—の暫くこの世に降 (くだ) りて」〈鴎外訳・即興詩人

  1. 仙人の術。仙術

    1. 「—を求むる志ありて葛城山に住む」〈三宝絵・中〉

  1. 仙人の住む所。

    1. 「只王質が—より出でて七世の孫に会ひ」〈太平記・一八〉

  1. まえ。以前。昔。もと。「—に会った人」「その話は—から知っていた」

  1. 現在のものの前のもの。さき。「—の場所から移した」

  1. 人よりさきに事を行うこと。さきがけ。

    1. 「—と仰せらるるに依って、愚僧から参らうか」〈虎寛狂・宗論

  1. 囲碁将棋で、さきに打ちはじめるほう。先手。

  1. 剣道で、機先を制すること。

疝気 (せんき) 」に同じ。

勅旨をのべ伝えること。また、それを書き記した文書。宣旨 (せんじ) 。

内覧の—をかうぶりて」〈神皇正統記一条

  1. 第一であること。何よりも大切なこと。

    1. 「体を丈夫にするのが—だよ」〈紅葉金色夜叉

  1. 自分の思うままにすること。

    1. 「藤原氏、権を—にし」〈福沢文明論之概略

  1. 管や穴、また瓶などの口をふさぐもの。「ビール瓶の—」「耳に—をする」

  1. 水道管などの開閉装置。コック。「消火—」「ガス—」

上皮組織の特殊化したもので、特定物質生成貯留・分泌する器官内分泌腺外分泌腺とがある。

  1. なすべき手段方法。せんかた。

    1. 「泣くより外に—がなかったのだろう」〈左千夫野菊の墓

  1. 効果価値。かい。ききめ。「後悔しても—のないことだ」

  1. 煎じつめたところ。結局

    1. 「申し受くるところの—は、ただ重盛が頸をめされ候へ」〈平家・二〉

  1. 選択。詮議

    1. 「かやうのまことの—にあひ奉らんものは」〈盛衰記・一〉

  1. 物事要点必須眼目

    1. 「茶は水が—ぢゃといふが」〈虎寛狂・清水

  1. 書き付け用の細長い紙片手紙。ふだ。

  1. 木・竹・象牙などで作り、書名などを記して経巻を包む帙簀 (ちす) のひもや巻子本 (かんすぼん) の軸に結びつけたり、書籍中に挿入したりして検索に用いる札。

  1. 貨幣単位。円の100分の1。

  1. 昔の貨幣単位。貫の1000分の1。文 (もん) 。

詩歌・文章を選び抜いて書物にまとめること。「太安万侶の—」

  1. 糸のように細長く連続するもの。すじ。「地面に—を引く」

  1. 電流や電気信号などを通すための道筋電線や電話線。「台風で—が切れる」「電話殺到して—がふさがる」「ニクロム—」

  1. 光線放射線。「エックス—」

  1. 幾何学で、点が動くとき、面が交わるときにできる、幅と厚さのない長さ。直線曲線とがある。

  1. 交通機関の道筋路線。「ローカル—」

  1. 物事を行う道筋方針。「その—で交渉しよう」

  1. 物事境目。仕切り。「どこで—を引くか」「公人として越えてはならない—だ」

  1. 物事の、ある水準。「社会福祉の面では欧米の—に達していない」

  1. 物の輪郭。「脚の—が美しい」

  1. 10 (多く「線が太い」「線が細い」の形で用いる)外見や言動などからうかがえるその人の印象。「—の細いおとなしい女性」→線が太い線が細い

多くのものの中から、すぐれたものや条件に合うものなどを選ぶこと。「短歌の—にあたる」「—にもれる」

東洋建築に用いられた煉瓦 (れんが) 。正方形や長方形の厚い平板で、中国周代に始まり、漢代に発展城壁・墓室などに用いられた。日本では主として飛鳥 (あすか) ・奈良時代に用いられ、表面に唐草模様・天人・鳳凰 (ほうおう) などを浮き彫りにしてある。

毛織りの敷物毛氈

庭園蘚苔むして—を敷く如く」〈鉄腸・花間鶯〉

  1. 繊蘿蔔 (せんろふ) 」の略。「大根を—に切る」

  1. 数の単位。1の1000万分の1。→位 (くらい) [表]

[名](スル)はなむけをすること。餞別。また、別れの宴。
  • 「奝然上人の唐に赴くを—して」〈露伴・連環記〉

供え物。また、調えられた食物・食事

「青魚 (さば) の煮魚が上条の夕食の—に上ったために」〈鴎外

さん

出典:gooニュース

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