千に一つ
多くの中のわずか一つ。きわめてまれなことにいう。万に一つ。「—の勝ち目もない」
千も万もいらぬ
あれやこれやと言うには及ばない。千も万も論は無用。「さあ—、あの縄解いて主 (ぬし) 返しや」〈浄・兜軍記〉
先を越す
相手よりさきに物事を行う。さきんじる。「ライバル社に—・される」
先を取る
先手を打つ。機先を制する。
線が太い
性格が強い。度量が広く剛胆である。
線が細い
性格が弱々しい。繊細である。
選を殊にする
別の部類に属する。「世間一般の痴猫 (ちびょう) 、愚猫とは少しく—◦して居る」〈漱石・吾輩は猫である〉
せんしょうあん【千少庵】
[1546〜1614]安土桃山時代の茶人。和泉の人。利休の女婿。母は利休の後妻宗恩。子は宗旦。法号、宗淳。千家を再興、利休の死後不審庵を継いだ。
せんそうえき【千宗易】
⇒千利休 (せんのりきゅう)
せんそうさ【千宗左】
[1619〜1672]江戸前期の茶人。表千家の祖。宗旦の三男。号、江岑 (こうしん) ・逢源斎。不審庵に住み、紀州徳川家に仕えた。「江岑夏書 (げかき) 」の覚書を残す。以後、表千家宗家は代々宗左を名のる。