[代]中称の指示代名詞。
  1. 聞き手のいる場所のあたりをおおまかにさす。そのあたり。そのへん。「—を散歩してくる」

  1. 聞き手に関する事柄のだいたいの程度をさす。そのくらい。そのへん。そこいら。「—が妥当だ」

[名]数量を表す語に、多く助詞「や」または「か」を介して付き、その数量に近いことを漠然とさしていう。その程度。そのくらい。「十 (とお) や—の子供にはわかる道理がない」「駅まで二〇分か—で行ける」

[副]

  1. 数多く。たくさん。

    1. 「—の年ごろ、—のこがね賜ひて」〈竹取

  1. たいへん。非常に。

    1. 「御送りの人ども、寺々の念仏の僧など、—広き野に所もなし」〈・葵〉

出典:青空文庫

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