頼む木の下に雨漏る
《せっかく木陰に雨宿りしたのに、そのかいもなくそこにも雨が漏ってくる、という意から》頼みにしていたのにあてがはずれること。
たのむのいわい【田の実の祝(い)】
1 陰暦8月1日、稲の初穂を田の神・氏神などに供える穂掛けの行事。また、贈り物を相互に取り交わした民間行事。田の実の節。 2 《「たのむ」が「頼む」に通じるところから》主君に太刀・馬・唐物などを献じ、主君からも返礼の物を賜る儀式。鎌倉中期から行われ、江戸時代には徳川家康が江戸入城を8月1日としたため、元日と並ぶ重要な式日となった。田の実の節。
たのむのかり【田の面の雁】
田に下りている雁 (がん) 。和歌などで、多く「頼む」に掛けて用いる。「わが方によると鳴くなるみ吉野の—をいつか忘れむ」〈伊勢・一〇〉
出典:青空文庫
・・・――じゃ頼むよ。――何? 医者に来て貰った?――それは神経衰弱に・・・ 芥川竜之介「影」
・・・帳場さん何分宜しゅう頼むがに、塩梅よう親方の方にもいうてな。広岡・・・ 有島武郎「カインの末裔」
・・・て、三ちゃん、お前に頼むんだよ。内の人が心配をすると悪いから、お・・・ 泉鏡花「海異記」