-
・・・いかに人形使いの手先が器用であるからといって、人形に無限に多様な動きを与えることはできない。手先の働きには限度がある。そこでこの限度内において人形を動かすためには、不必要な動作、意味の少ない動作は切り捨てるほかはない。そうすれば人の動作にと・・・
和辻哲郎
「文楽座の人形芝居」
-
・・・の意義の多様を弁別しおくこともまた必要であろう。 岸田君の論文集が自分に与えた感銘はこれだけにとどまらない。が、自分はただこの書を読者諸君に推薦し得たことに満足して筆を擱く。
和辻哲郎
「『劉生画集及芸術観』について」