1 (下に「ない」を伴って用いる)
㋐言動がしっかりしていて、正気であること。「すっかり酔って、まるでたわいがない」
㋑しっかりした考え。また、思慮分別。「たわいのない話」「年がいもなくたわいのないことを言う」
㋒手ごたえ。張り合い。「たわいもなく負ける」
2 正体なく酒に酔うこと。酩酊。
「御免候へ、―、―」〈浄・忠臣蔵〉
出典:青空文庫
・・・さて、こうたわいもない事を言っているうちに――前刻言った――仔ども・・・ 泉鏡花「二、三羽――十二、三羽 」
・・・急いたわいな、旦那さん。」 と、そのまま跳廻ったかと思うと。「北国・・・ 泉鏡花「みさごの鮨 」
・・・うな、酔ったような、たわいもない心持ちになって、心のすべて、むしろ・・・ 伊藤左千夫「隣の嫁 」