1 《「ちょく(猪口)」の音変化》さかづき。「—に酒をつぐ」
2 「猪口才 (ちょこざい) 」の略。
「何がとは、—言うてぢゃ」〈滑・膝栗毛・七〉
「チョコレート」の略。「板—」「ミルク—」
出典:青空文庫
・・・の風中や保吉は二つと猪口は重ねなかった。その代り料理を平げさすと・・・ 芥川竜之介「魚河岸」
・・・腕を伸ばして、田宮へ猪口をさしつけた。「そう云われると恐れ入るが・・・ 芥川竜之介「奇怪な再会」
・・・と云う声と、猪口の糸底ほどの唇を、反らせて見せるらしいけはいがし・・・ 芥川竜之介「田端日記」