1. 地球衛星。赤道半径は1738キロ、質量地球の約81分の1。恒星基準とすると地球の周りを周期約27.3日(恒星月)で公転する。自転公転周期が等しいので、常に一定の半面だけを地球に向けている。太陽の光を受けて輝き、太陽地球に対する位置によって見かけの形が変化し、新月朔 (さく) )・上弦満月望 (ぼう) )・下弦現象を繰り返す。この周期が朔望月 (げつ) で、約29.5日。昔から人々に親しまれ、詩歌伝説素材とされる。太陰。月輪。 秋》「—ぞしるべこなたへいらせ旅の宿/芭蕉

  1. 他の惑星衛星。「土星の—」

  1. 月の光。月光。つきかげ。「—がさし込む」「—の明るい晩」

  1. 暦で、1年を12に分けた一。太陽暦では、「大の月」を31日、「小の月」を30日、ただし2月だけ平年は28日、閏年 (うるうどし) は29日とする。

  1. 1か月。「—に一度の会議

  1. 約10か月の妊娠期間。「—満ちて玉のような子を産む」

  1. 紋所の名。1の形を図案化したもの。

  1. 月のもの。月経

    1. 「汝 (な) が着 (け) せる襲 (おすひ) の裾に—立ちにけり」〈・中・歌謡

  1. 付くこと。付着すること。また、そのぐあい。「—のいい粘着テープ」

  1. 火がつくこと。火が移って燃えるぐあい。火つき。「—の悪いマッチ」

  1. ある人のそばにつき従うこと。また、その人。付き添い。→御付 (おつ) き

    1. 「夫々 (それぞれ) に支度して老実 (まめやか) の—を撰み」〈一葉・暁月夜〉

  1. かっこう。ようす。

    1. 「体の—がちょっとだけ違うよってなあ」〈谷崎・卍〉

  1. 好運。「—が回る」「—が落ちる」

    1. ㋐からだに関する名詞の下に付いて、そのもののようす・かっこうを表す。「顔—」「手—」

    2. ㋑名詞の下に付いて、そのものが付属していることを表す。「家具—のアパート」

    3. ㋒人を表す名詞の下に付いて、その人の世話をする役であることを表す。「社長秘書

  1. 手がかりになるもの。

    1. 「人にあはむ—のなきには思ひおきて胸はしり火に心やけをり」〈古今・雑体〉

  1. 《試金石にすりつけて調べるところから》金銀品質

    1. 「—の悪き銀 (かね) を」〈浮・永代蔵・五〉

つくえ異称

「夕間にはい倚り立たす脇—が下の板にもが」〈・下・歌謡

尽きること。終わり。「運の—」

[名]古代の飲食物を盛る器で、碗より浅く皿より深いもの。材質は土器・陶器木製などがあり、脚の付いたものや蓋のあるものもある。
[接尾]助数詞。坏に盛った飲食物を数えるのに用いる。
    1. 「験 (しるし) なきものを思はずは一—の濁れる酒を飲むべくあるらし」〈・三三八〉

  1. 突くこと。また、その度合い。

  1. 剣道で、相手ののどを突くわざ。

  1. 相撲で、相手の胸や肩を平手で突きたてるわざ。つっぱり。

米などをつくこと。また、その程度。「餅 (もち) の—が足りない」

古代の税のこと。みつぎもの。

「汝は浮浪人 (うかれびと) なり。何ぞ—をいださざる」〈霊異記・下〉

トキ古名。〈和名抄

出典:青空文庫

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