つつみい【包み井】
1 まわりを板や石などでかこった泉や井戸。「鈴が音の駅家 (はゆまうまや) の—の水を飲 (たま) へな妹 (いも) が直手 (ただて) よ」〈万・三四三九〉 2 正月に宮中で若水をくむために、前年の年末から蓋 (ふた) をして封じておく井戸。
つつみいい【包み飯】
強飯 (こわいい) を握り、卵形にして木の葉などで包んだもの。平安時代には、地位の低い者の弁当などに用いた。
つつみかくし【包(み)隠し】
包んで外から見えないようにすること。また、秘密にして人に知られないようにすること。「親には—などいっさいしない」
つつみがね【包(み)金】
あいさつや感謝のしるしに紙に包んで差し出す金銭。つつみきん。
つつみがまえ【包(み)構え】
漢字の構 (かま) えの一。「勺」「包」などの「勹」の称。
つつみがみ【包(み)紙】
物を包むために使う紙。包装紙。
つつみがわら【包(み)瓦/堤瓦】
棟を包むのに用いる半円筒形の瓦。
つつみぎん【包み銀】
江戸時代、銀座または両替商などで紙で包み、封印した銀貨。金額が表記されており、一般にそのままの状態で授受された。常是 (じょうぜ) 包み・銀座包み・仲間包みなどがある。金の場合は包み金 (きん) という。
つつみじょう【包み状】
書状を別の紙で包み、のりで封をしたもの。
つつみぶみ【包み文】
薄様 (うすよう) などを上おおいにした手紙。特に平安時代、後朝 (きぬぎぬ) の手紙や懸想 (けそう) 文に用いた。「緑の薄様なる—の、大きやかなるに」〈源・浮舟〉