[動マ五(四)]
1 物を、紙や布などの中に入れてすっかりおおう。「風呂敷で―・む」
2 (多く受け身の形で)物をすっかり取り囲むようにする。「山中で霧に―・まれる」「火に―・まれた家」「事件はなぞに―・まれている」
3 心の中にしまっておいて外へ出さない。秘める。隠す。「―・まず話す」「悲しみを胸に―・む」
4 慶弔のためやお礼として、金を紙などにくるんで渡す。「車代を―・む」
5 堤を築いて水が外に流れ出ないようにする。〈新撰字鏡〉
出典:青空文庫
・・・る時には帆布か何かに包むだけだろう?」「だからそれへこの札をつけ・・・ 芥川竜之介「蜃気楼」
・・・まする、しかと向後は慎むでございましょう。」「おお、二度と過をせ・・・ 芥川竜之介「忠義」
・・・てを真夏の光が、押し包む様に射して居る。丁度昼弁当時で太陽は・・・ 有島武郎「かんかん虫」