つぶ‐つぶ

の解説

［名］（「粒粒」とも書く）たくさんの粒状のもの。また、その一つ一つ。ぼつぼつ。「顔に—ができる」「—のあるきゅうり」「—ジュース」→つぶつぶ感

［副］

1. １ たくさんの粒を感じるさま。「—とした食感」

1. ２ 粒状に表面に現れるさま。また、たくさんの粒となって流れるさま。

   1. 「刀 (とう) に従って—と出で」〈露伴・連環記〉

1. ３ 字を離して書くさま。ぽつりぽつり。

   1. 「—とあやしき鳥の跡のやうに書きて」〈源・橋姫〉

1. ４ まるまると肥えているさま。ふっくら。

   1. 「いとよく肥えて、—とをかしげなる胸をあけて」〈源・横笛〉

1. ５ こまごまと。くわしく。

   1. 「いかで—と言ひ知らするものにもがな」〈かげろふ・上〉

1. ６ 胸がどきどきと鳴るさま。

   1. 「胸—と鳴る心地するもうたてあれば」〈源・野分〉

1. ７ 針目をあけ無造作に縫うさま。ぶつぶつ。

   1. 「御したがひの御くびに、—と長く縫ひつけて」〈宇津保・俊蔭〉

1. ８ 勢いよく切り刻むさま。

   1. 「—と切りて、鍋に入れて」〈今昔・二〇・三四〉

1. ９ 物の煮える音を表す語。

   1. 「豆のからをたきて豆を煮ける音の—と鳴るを」〈徒然・六九〉

1. 10 口の中でぶつぶつ言うさま。ぶつぶつ。

   1. 「口のうち—と念じ給ひつつ」〈読・雨月・蛇性の婬〉

   2. ［アクセント］はツブツブ、はツブツブ。

類語

• ぶつぶつ
• ぼつぼつ

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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