1. 糸巻きなどの心棒。

  1. 糸をつむぐ機械の付属品。鉄製の太い針状の棒で、回転して糸を巻き取ると同時に縒 (よ) りをかける働きをする。ぼうすい。すい。

[動マ下二]あつめる。
  • 「潮干なば玉藻刈り―・め家の妹 (いも) が浜づと乞はば何を示さむ」〈・三六〇〉
[動マ五(四)]
  1. 布地などの目が密になる。「目の―・んだ織物」

  1. 将棋で、王将が囲まれて逃げ場がなくなる。「あと一手で―・んでしまう」

  1. 行きづまる。窮する。「理に―・む」

[動マ下二]つめる」の文語形。

[動マ五(四)]

  1. (「抓む」とも書く)指先や爪の先ではさみとる。つまみとる。「茶を―・む」「花を―・む」

  1. (「剪む」とも書く)はさみなどで物の先を切りとる。「枝を―・む」「髪を―・む」

  1. 1の比喩的用法)大きくならないうちに取り除く。「悪の芽を―・む」

  1. 指先ではさんで持つ。

    1. 「御裳 (みも) の裾―・みあげ」〈・四四〇八〉

  1. 指先で強くはさむ。つねる。「わが身を―・んで人の痛さを知れ」

    1. 「太刀抜きたる腕 (かひな) を捕らへていといたう―・み給へれば」〈・紅葉賀〉

[可能]つめる

[動マ五(四)]

  1. 物の上にさらに物を置く。次々と重ねる。「うずたかく―・まれた商品」「ブロックを―・む」

  1. 運ぶために車や船などに荷をのせる。「トラックに新米 (しんまい) を―・む」「原油を―・んだタンカー」

  1. 物事を繰り返し行う。重ねてする。「練習を―・む」「経験を―・む」

  1. たくわえる。ためる。「巨万の富を―・む」「定期預金に―・む」

  1. しだいに高く重なる。つもる。「降り―・む雪」

[可能]つめる
[用法]つむ・[用法]かさねる――「煉瓦 (れんが) を積んで(重ねて)塀を作る」など、同種の物を上に置くの意では相通じて用いられる。また、「練習を積む(重ねる)」のように、同種の事柄を繰り返す意でも相通じて用いられる。◇「積む」はある物の上に何かを数多く置くこと。「煉瓦を積む」のように同質の物を置く場合も、「車に荷物を積む」のように異質の物を載せる場合もある。後者の場合「重ねる」で置き換えられない。◇「重ねる」は同質の他の物を添え加えること。上に載せていくとは限らない。「紙を重ねてとじる」「着物を重ねて着込む」「失敗を重ねる」などを「積む」で置き換えることはできない。また、「重ねてお願いします」も「積む」では置き換えられない。
[動マ四]前歯でかむ。かじる。
  • 「髯勝ちなる者の椎 (しひ) ―・みたる」〈・四五〉

出典:青空文庫