1. 弓に張りわたす糸。ゆみづる。ゆづる。

  1. 琴などの弦楽器に張る糸。

  1. 鍋 (なべ) や土瓶などに弓形にかけわたした取っ手。「飯盒の—」

  1. (「梁」とも書く)枡 (ます) の上面に対角線に張り渡した鉄線

山梨県南東部の市。古くから機業が行われ、甲斐絹 (かいき) 産地として知られる。中心地の谷村 (やむら) は旧城下町。人口3.4万(2010)。

  1. 植物の茎で、それ自体では立たず、長く伸びて他の物に巻きついたりよじ登ったりするもの。また、ブドウなどの巻きひげ。

  1. 眼鏡の耳にかける部分

  1. てがかり。てづる。

    1. 「なにか金の—を見つけたのかと」〈石川淳普賢

  1. ツル目ツル科の鳥の総称。日本では古くからとともに長寿象徴として貴ばれる。大形で、くびと脚が長く、飛ぶときはまっすぐ伸ばし、ゆっくり羽ばたく。羽色白色・灰青色が主で、頭頂が赤く裸出しているものが多く、翼の羽が伸びて尾羽の上を覆う。沼地・平野にすみ、気管が長いので、よく響く大きな声を出し、産卵地上で行う。日本で繁殖するのはタンチョウだけで、ナベヅルマナヅルなどが渡来する。あしたず。たず。仙客 冬》村人に田毎の—となれりけり/青畝

  1. 紋所の名。鶴の姿をさまざまに図案化したもの。鶴の丸・舞鶴・鶴菱 (つるびし) などがある。

[補説]書名別項。→
[動ラ五(四)]
  1. (「攣る」とも書く)引っ張られた状態になって一方へ寄る。つれる。

    1. ㋐筋肉が急に収縮し、痛くて動かせなくなる。ひきつる。「筋が—・る」

    2. ㋑物の一方の端が引っ張られたように上へ上がる。つりあがる。「目の—・った人」

    3. ㋒引かれて縮む。「縫い目が—・る」

    1. ㋐(釣る)魚を釣り針にひっかけてとる。また、それに似たやり方で虫などをとらえる。「カツオを—・る」「トンボを—・る」

    2. ㋑(釣る)気を引くようなことをちらつかせて、こちらの思うとおりに相手を動かす。巧みに相手を誘う。「甘い言葉で—・る」「広告で客を—・る」

    3. ㋒物の上部固定して垂れ下げる。上からぶらさげる。また、物の両端を固定して空中にかけ渡す。「棚を—・る」「蚊帳 (かや) を—・る」「橋を—・る」

    4. ㋓(吊る)首をくくる。縊死 (いし) する。「首を—・る」

    5. ㋔(吊る)相撲で、両手相手のまわしにかけて高く持ち上げる。

[可能]つれる
[動ラ下二]つ(吊)れる」の文語形。
[動ラ下二]つ(連)れる」の文語形。

俳誌昭和12年(1937)、石田波郷主宰により創刊。同人に、石塚友二・今井杏太郎ら。波郷没後は石塚らが主宰継承

出典:青空文庫

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