1. かたな。刀剣。「—を構える」「日本—」

  1. 解剖手術などに使う小刀。メス。

    1. 「渠 (かれ) が—を下すべき貴船伯爵夫人の手術をば」〈鏡花・外科室〉

[名]ともしび。あかり。「ガス—」
[接尾]助数詞。電灯の数を数えるのに用いる。「二—の街路灯」
[名]
  1. 道理にかなっていること。理屈に合っていること。「—を得た答え」

  1. そのものに相当すること。「一騎—千」

  1. 仏語。来るべき世。来世当来

連体この、その、現在の、今話題にしている、などの意を表す。「—劇場」「—ホテル」「—案件

中国古来の高坏 (たかつき) 状の皿・鉢。食器、また祭器ともされ、陶製・青銅製・木製などで蓋 (ふた) がつくものとつかないものとがある。

  1. 利害目的などの共通性によって結びついた集団仲間。「—をなす」

  1. 政治的な主張を一にする人々の団体政党。「—の方針

  1. 中世における武士の集団。平安後期以降、血縁的武士団が発達し、のち、地域的な連合移行した。武蔵七党松浦 (まつら) 党など。

  1. 接尾語的に用いて、それを好む人であることを表す。「甘 (あま) —」「コーヒー—」

中国の国名。618年、李淵の恭帝の禅譲を受けて建国。都は長安。隋制を継いで律令制・均田制・府兵制などを確立。統一王朝は南北文化融合をもたらすとともに、領域拡大と東西文化の交流は国際的な文化発展させた。8世紀半ば以後衰退し、907年、20代哀帝のとき朱全忠に滅ぼされた。→後唐 (こうとう) 南唐
中国のこと。また、外国
《形容詞「と(疾)し」の連用形「とく」のウ音便》速く。すみやかに。
    1. 「あゆみ—する馬」〈竹取

[名]ずっと以前。とっく。→疾 (と) うから疾うに
  1. 《「卒塔婆 (そとば) 」の略》仏教建築における仏塔仏舎利安置し、あるいは供養報恩などのために設ける多層の建造物。

  1. 高くそびえる建造物。「教会の—」「テレビ—」

[補説]書名別項。→
[名]段階等級階級。「刑罰の—を減じる」
[接尾]
  1. 同種のものを並べて、その他にもまだあることを表す。など。「英・仏・独—のEU諸国

  1. 助数詞。階級順位を数えるのに用いる。「一—、二—」

  1. 返事返答

    1. 「総て—の響きを鳴返していた」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉

  1. 恨みをかえすこと。意趣がえし。仕返し。

    1. 「此の北の方の—せむ」〈落窪・二〉

地質時代の区分世 (せい) 対応する地層区分の単位更新世地層を更新統という類。

ながいす。また、寝台。

「帝みずから—を降 (くだ) りて」〈露伴運命

水に溶けやすく、甘味のある炭水化物糖分

[名]
  1. あたま。

    1. 「黒き—かな、いかなる人の漆塗りけん」〈平家・一〉

  1. 集団の長。かしら。おさ。

    1. 「右の—には造物所 (つくもどころ) の別当」〈栄花・月の宴〉

  1. 蔵人頭 (くろうどのとう) 」の略。

    1. 「—の君心掛けたるを」〈・末摘花〉

  1. 祭礼・集会などの世話役。

    1. 「某 (それがし) が祇園の会 (ゑ) の—にあたってござる程に」〈虎明狂・煎じ物〉

[接尾]牛・馬・犬などの動物を数えるのに用いる。「牛七—」

ヤシ科の蔓 (つる) 植物の総称。葉は長さ1〜2メートルあり、羽状複葉。茎は弾力があり強靭 (きょうじん) で、籐細工に使用。雌雄異株。主に熱帯アジアやオーストラリア北部分布

竿 (さお) の先端につける、犛牛 (やく) ・馬の尾の黒毛を束ねた飾り。竜像などの幡 (はた) をかけ、即位式大嘗祭 (だいじょうさい) などに用いる。

tube-launched, optically-tracked, wire-guided antitank missile米国が開発した光学照準式有線誘導対戦車ミサイル。1970年から米陸軍に配備され、日本では陸上自衛隊が攻撃ヘリコプターに搭載している。トウミサイル。

[動ワ五(ハ四)]

  1. わからないことやはっきりしないことを人に聞く。また、相手の考えを知ろうとして、ある事をたずねる。多くの人に判断を求める。質問する。「安否を—・う」「真意を—・う」「選挙民意を—・う」

  1. (多く受身の形で)人の能力や物事価値などを改めて試す。「指導力が—・われる」「真価が—・われる」

  1. 責任所在犯罪事実などを追及する。「責任を—・う」「殺人罪に—・われる」

  1. (下に打消しの語を伴って)ある資格条件問題として取り上げる。「年齢・性別は—・わない」「過去は—・わない」

  1. 話しかける。もの言う。

    1. 「さねさし相模の小野に燃ゆる火の火中 (ほなか) に立ちて—・ひし君はも」〈・中・歌謡

  1. 占いをして結果を求める。

    1. 「夕占 (ゆふうら) を我が—・ひしかば」〈・三三一八〉

  1. 求婚する。

    1. 「一人もちたる姫をも—・ふ人もなし」〈伽・鉢かづき

[可能]とえる
[動ワ五(ハ四)]《「問う」と同語源》
  1. 目的をもって人の家や特定場所などをたずねる。おとずれる。訪問する。「旧友を—・う」「首相官邸に—・う」

  1. 探し求める。

    1. 「山びこの声のまにまに—・ひゆかばむなしき空に往きや帰らむ」〈後撰・恋五〉

  1. 見舞う。

    1. 「いかがとだに—・ひ給はぬこそ」〈若紫

  1. とむらう。弔問する。

    1. 「跡とめて—・はるる御代のひかりをや雪のうちにも思ひ入るらん」〈増鏡・老のなみ〉

連語《「とい(言)う」の音変化》…という。
  • 「これやこの名に負ふ鳴門 (なると) の渦潮 (うづしほ) に玉藻刈る—・ふ海人 (あま) 娘子 (をとめ) ども」〈・三六三八〉
[補説]主に奈良時代、和歌に用いられた。→ちゅうちょう

〈洞〉⇒どう

〈道〉⇒どう

のう

どく

野球で、盗塁の略。「三—」「重—」

原題The Towerイェーツ詩集。1928年刊。「レダと白鳥」「ビザンティウムへの船出」などの傑作を収める。

沢木耕太郎によるノンフィクション。平成17年(2005)「新潮」誌に掲載、同年刊行。登山家の山野井泰史・妙子夫妻による、ヒマラヤのギャチュンカン北壁への挑戦生還を描く。平成18年(2006)、第28回講談社ノンフィクション賞受賞。雑誌掲載時の題名は「百の谷、雪の嶺」。

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