[形シク]

  1. なまである。新鮮である。

    1. 「—・しき鯛はいみじき物ななり」〈今昔・二八・三〇〉

  1. 十分熟練していない。未熟である。

    1. 「衆生の機—・しき時は感応なし」〈沙石集・二〉

連語《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「まし」》
  1. (多く上の仮定表現を受けて)きっと…していただろう。

    1. 「白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消え—◦ましものを」〈伊勢・六〉

  1. (上の疑問の語を受けて)…してしまおうかしら。いっそのこと…しようか。

    1. 「幼き御ありさまのうしろめたさにことつけて、下りやし—◦ましと、かねてよりおぼしけり」〈・葵〉

  1. きっと…だろう。…てしまうかもしれない。

    1. 「けふ来ずはあすは雪とぞ降り—◦まし消えずはありとも花と見ましや」〈古今・春上〉

出典:青空文庫

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