1. 風や震動によって起こる海や川の水面の高低運動。波浪。「—が寄せてくる」「—が砕ける」「逆巻く—」

  1. 空間物体一部における振動や変化が、周囲部分に次々に伝わっていく現象波動。「光の—」「音の—」

  1. 押し寄せるように揺れ動くものの動き。「人の—」

  1. 個人ではどうしようもない変化が、かわるがわる生じること。「歴史の—」「国際化の—」

  1. 形状有様などが、波の形や動きを思わせるもの。「いらかの—」「雲の—」「稲穂の—が揺れる」

  1. 物事動向にでこぼこ・高低・出来不出来などがあって、一定しないこと。むら。「調子に—がある」「成績に—がある」「感情の—が激しい」

  1. 老いて皮膚にできるしわ。「老いの—」「額の—」

  1. 海水の流れ。うしお・潮流

    1. 「はやき—ありて、はなはだはやきに会ひぬ」〈神武紀〉

  1. 世の乱れ。騒ぎ。ごたごた。

    1. 四海の—も静かにて」〈謡・内外詣〉

  1. 10 はかないもの、消えやすいものをたとえていう語。

    1. 「—と消えにし跡なれや」〈謡・江口

  1. 11 紋所の名。1を図案化したもの。

[補説]書名別項。→

動詞「なむ」の連用形から》

  1. 並んでいること。並んだもの。ならび。

  1. よくも悪くもないこと。ごく一般的であること。また、そのもの。中ぐらい。普通。「—の品」「—の選手

  1. 商品などの等級で、上と下の中間のもの。中程度。「にぎりの—」

  1. 同程度・同類であること。同等

    1. 「わが—の人にはあらじと思ひて」〈玉鬘

  1. 名詞の下に付いて接尾語的に用いられる。

    1. ㋐そのものと同じ、そのものと同じ程度などの意を表す。「例年—の気候」「世間—の生活」

    2. ㋑その物ごと、その時ごとの意を表す。「軒—」「月—」

    3. ㋒それが並んでいること、いくつも重なっている意を表す。「歯—」「家—」

連語《形容詞「なし」の語幹「な」+接尾語「み」》…ないので。…なさに。
  • 「よるべ—身をこそ遠くへだてつれ」〈古今・恋三〉
原題The Wavesウルフ小説。1931年刊。6人の幼なじみたちの独白により構成された実験的な作品
山本有三の長編小説。男女の運命的な結びつきと親子の関係を描く。昭和3年(1928)朝日新聞連載し、翌年刊行。
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2023年12月