[名・形動]
1 なみひととおりであること。また、そのさま。多く、打消しの語を伴って用いる。「―ならぬ苦労」「―でない才能」
2 同列・同等であること。ひとしなみ。
「何すと違ひは居らむ否 (いな) も諾 (を) も友の―われも依りなむ」〈万・三七九八〉
出典:青空文庫
・・・友人は、酒のなみなみつげてる猪口を右の手に持ったがまた、そのままおろ・・・ 岩野泡鳴「戦話」
・・・などみつめたる、もしなみなみの人ならば鬱陶しとのみ思わんも、かれは然・・・ 国木田独歩「わかれ」
・・・私たちも、先代以来なみなみならぬお世話になって居りますから、こんな機・・・ 太宰治「帰去来」