1. 平らにすること。平均すること。平均

    1. 「それにどう、—に分けたのが不服だって」〈康成・温泉宿〉

  1. 横にわたして衣類などをかけるさお。ならし竹。

奈良

  1. ならすこと。なれるようにすること。「足—」

    1. 「—に一矢づつ射て見候はん」〈太平記・一七〉

  1. 習慣慣習。しきたり。ならわし。

    1. 「水はまづすみかはるとも円居 (まとゐ) ゐる今日の—はいつか絶ゆべき」〈宇津保・国譲中〉

連語断定の助動詞「なり」の連体形「なる」に推量の助動詞「らし」の付いた「なるらし」の音変化》
  1. …であるらしい。

    1. 「すむ人もあるかなきかの宿—◦らしあしまの月のもるにまかせて」〈新古今・雑上〉

  1. …である。…だなあ。

    1. 「難波のくれは鳥織留むる物—◦らし」〈浮・織留・序〉

[補説]一説に、「なり」が形容詞ふうに活用したものともいう。2用法は鎌倉時代以後の用法

出典:青空文庫

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