[形][文]にく・し[ク]
  1. そのものに強い抵抗感・不快感を抱くさま。許しがたく思って嫌うさま。にくらしい。「冷酷な犯人が—・い」「不正を許す社会が—・い」

  1. (しゃくにさわるほどすぐれている、の意で反語的に)感心すべきである。たいそう好ましい。「なかなか—・い趣向だ」「—・いことを言うね」「三拍子そろった—・い選手

  1. 見苦しい。みっともない。

    1. 「—・き顔を鼻などうち赤めつつ」〈・松風〉

  1. 気がひける。はしたない。

    1. 「我ながら—・き心かなと」〈宿木

[派生]にくがる[動ラ五]にくげ[形動]にくさ[名]
[接尾]《形容詞型活用[文]にく・し(ク活)。形容詞「にくい」の接尾語化》動詞の連用形に付いて、…することがむずかしい、…しづらい、…しがたい、などの意を表す。「見—・い」「読み—・い」「書き—・い」

出典:青空文庫

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