[動ザ上一][文]ね・づ[ダ上二]
  1. ねじ(捩)る」に同じ。

    1. 手鍋の下の瓦斯を—・じた」〈三重吉・桑の実〉

    2. 「鳴かぬ雁の頸を—・ぢて殺して」〈今昔・一〇・一二〉
  1. くねり曲がる。ねじれる。

    1. 「柱ガ—・ヂタ」〈日葡

[補説]現在は、単独で用いられることは少なく、「ねじ切る」「ねじ込む」のように複合動詞の形で用いられる。
[動ラ五(四)]《近世以降上二段動詞「ねず」が四段にも活用するようになったもの》
  1. 細長いものの両端に力を加えて、互いに逆の方向に回す。また、一端を固定して、他の一端を無理に回す。ひねる。「針金を—・る」「腕を—・る」「水道の栓を—・る」

  1. 体の筋をちがえる。捻挫 (ねんざ) する。「足首を—・る」

[可能]ねじれる
[動ラ下二]ねじれる」の文語形。
[用法]ねじる・[用法]ひねる——「体をねじる(ひねる)」「水道の栓をねじる(ひねる)」など、ひねって回すの意では相通じて用いられる。◇力を入れて回すときは「ねじる」、指先で軽く回すようなときは「ひねる」と使い分けることがある。「びんのふたをねじって開ける」「スイッチをひねる」◇「転んだはずみに足首をひねって痛めた」「腰をひねって医者にかかる」などでは「ねじる」を用いない。◇「ひねる」の方が意味範囲が広い。「頭をひねる」「首をひねる」「俳句をひねる」「強敵にあっさりひねられた」などの使い方は「ねじる」にはない。◇類似の語「よじる」も「腹をよじって笑う」など、使い方は限られている。

出典:青空文庫

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