まだ乾かない粘りけのある血。血糊 (ちのり) 。

「疵口を確 (しっ) かと抑えてはいるものの、—は溢れて」〈円朝怪談牡丹灯籠

動詞の(宣)る」の連用形が名詞化したもので、神仏・天皇の宣告の意からという。一説に、動詞の(乗)る」の連用形からとも》

  1. 守るべき規範法律。おきて。「—を守る」

  1. 手本模範。「後進に—を示す」

  1. 人としての道理。人道。「心の欲するところに従えども—を踰 (こ) えず」

  1. 仏の教え。仏法。また、戒律。「—の道」

  1. 基準とする長さ。尺度

    1. ㋐差し渡し。寸法。「内—」

    2. ㋑土木工事で、切り土・盛り土などの斜面傾斜。また、その斜面

    3. 距離。道のり。

      「道ノ—五里ナリ」〈日葡

[名]
  1. 乗り物などに乗ること。また、その人。「船—」

  1. つりこまれること。調子づくこと。また、音楽のリズムなどにうまく合うこと。「—のよい曲」「悪—」

  1. 絵の具・白粉などの付きぐあい。「化粧の—が悪い」

  1. 邦楽で、三味線または鳴り物のテンポ。特に、1曲中の緩急の変化をいう。

  1. (ふつう「ノリ」と書く)謡曲で、拍子に合った謡のリズムの型のこと。大ノリ中ノリ平ノリの3種がある。

  1. 歌舞伎で、せりふやしぐさを、三味線や囃子 (はやし) のリズムに合わせて演技すること。義太夫狂言に多い。

[接尾]人数を表す語に付いて、乗り物がその人数だけ乗れることを表す。「二人—のボート」「五人—の自動車」
  1. ウシケノリ科アマノリ属の紅藻総称。主に海岸のしぶきのかかる岩上に生え、冬から春に生育アサクサノリ・スサビノリなどは養殖もされる。また、アオノリなどの緑藻や、スイゼンジノリなどのカワノリも含めていう。食用

  1. アサクサノリを、紙と同じようにして漉 (す) いて干した食品 春》「衰ひや歯に喰ひあてし—の砂/芭蕉

  1. 米・麦などの澱粉質の物を煮て、粘りけを出させたもの。紙をはりつけたり、布地に張りをもたせたりするのに用いる。「—のきいたシーツ」

  1. 一般に、接着剤のこと。「合成—」

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

検索ランキング

2023年10月