計り無し
1 手立てがない。どうしようもない。「—・く便りなき学生」〈宇津保・祭の使〉 2 無量である。数えきれない。計りきれない。「一日の出家の功徳は—・きものなれば」〈源・夢浮橋〉 3 (「言うはかりなし」「申すはかりなし」の形で)なんとも言いようがない。言い尽くせない。「たのしみさかえ、申すはかりもなかりつるに」〈平家・三〉 4 思慮がない。分別がない。「隆方は—・き心ばへにて」〈今鏡・一〉
秤に掛ける
1 秤で重さをはかる。 2 物事を比べてその利害・得失を考える。天秤 (てんびん) に掛ける。「どちらにつくほうが得か—・けて行動する」
はかりうり【量り売り】
[名](スル)客の求めるだけの分量をはかって売ること。「佃煮 (つくだに) を—する」
はかりきり【量り切り】
分量を正確にはかって、それ以上の余分をつけないこと。
はかりざ【秤座】
江戸時代、幕府の特許によって、全国の秤の製造・検定・頒布を独占した座。江戸と京都におかれ、江戸秤座は守随氏、京都秤座は神 (じん) 氏が管掌。
はかりざお【秤竿】
竿秤 (さおばかり) の竿。木製や金属製の細長い棒に、目盛りが刻んである。
はかりざら【秤皿】
秤の付属具で、はかろうとする物をのせる平たい皿。
はかりべり【量り減り】
[名](スル)ある分量のものを升・秤 (はかり) で何度かに分けてはかっていくうちに、総量がはじめの全体の量目より少なくなること。
はかりめ【秤目】
1 秤竿 (はかりざお) に刻んである目盛り。 2 はかった重さ・分量。量目 (りょうめ) 。