スズキ目ハタハタ科の海水魚。全長約20センチ。体はやや細長く側扁 (そくへん) し、口が大きく、うろこはない。北太平洋と日本海の深海に分布し、11月下旬から12月にかけて産卵のため沿岸の藻場に押し寄せる。秋田・山形沿岸でこの時期に漁獲。淡泊な味で、ぶりことよぶ卵塊とともに食用。おきあじ。かみなりうお。《季 冬》
出典:青空文庫
・・・傘を片手に、片手は、はたはたと扇子を使い使い来るが、扇子面に広告の描・・・ 泉鏡花「瓜の涙」
・・・、菖蒲団子の附焼を、はたはたと煽いで呼ばるる。……毎年顔も店も馴染の・・・ 泉鏡花「茸の舞姫」
・・・て、それから、扇子ではたはたと焜炉の火口を煽ぎはじめた。「あれに沢山・・・ 泉鏡花「二、三羽――十二、三羽」