2本持って射る矢のうち、初めに射る矢。矢をつがえたとき、3枚羽根の羽表が外側になり裏が手前になる矢。→乙矢 (おとや) 

《形容詞「はやい」の語幹から》

[名]
  1. 早いこと。多く、複合語として用いられる。「矢継ぎ―」「足―」

  1. 早打ち」「早追い」の略。

    1. 「赤穂への―あいにくと降り通し」〈柳多留・九〉

[副]
  1. 時日の経過、ある事柄の実現・完了が、意外に早いという気持ちを表す語。はやくも。もはや。「―五年が過ぎた」「あたりは―暮れかかる」

  1. すぐに。さっさと。はやく。

    1. 「―かの御使ひに対面し給へ」〈竹取

  1. 実は。ほかならぬ。もともと。

    1. 「変化 (げ) の者にてはなかりけり。―人にてぞありける」〈平家・六〉

  1. (関東地方で)ウグイの別名。

  1. (関西地方で)オイカワの別名。

[感]あきれたり、とまどったり、驚いたりしたときに発する語。「なんとも―、あきれた人だ」「いや―、まったく困った」
[連語]《係助詞「は」+係助詞「や」》
  1. 疑問の意に感動を添えた意を表す。…かなあ。

    1. 「島伝 (しまづた) ふ足速 (あばや) の小舟 (をぶね) 風守り年―経なむ逢ふとはなしに」〈・一四〇〇〉

  1. (文末にあって)感動・詠嘆を表す。…よ。

    1. 「御真木入日子 (みまきいりびこ) ―己が命 (を) を盗み死せむと」〈・中・歌謡〉

    2. 「けしうはあらじ―」〈・葵〉
[補説]「や」を間投助詞とする説もある。2は上代では名詞だけに付き、中古では連体形に付く。