腹を剖き珠を蔵す
《「唐書」太宗本紀から》命よりも財物を大切にする。自己の利益や欲望のためには、生命をも粗末にする。本末転倒であること。
腹を探る
それとなく人の意中を探り出そうとする。「痛くもない—・られる」
腹を据える
1 覚悟を決める。「—・えて難事にあたる」 2 がまんしてこらえる。心を落ち着ける。「あまりのことに—・えかねる」
腹を立てる
怒る。立腹する。「いやがらせに—・てる」
腹を召す
切腹することを敬っていう言葉。「かなはぬ所にて御腹めされん事」〈古活字本平治・中〉
腹を読む
相手の心中を推測する。相手の考えを理解する。「相手の—・みながら交渉を進める」
腹を縒る
大笑いする。腹筋 (はらすじ) を縒る。「—・って笑いころげる」
腹を割る
本心を打ち明ける。隠さずに心の中をさらけ出す。「—・って話す」
はらかずお【原一男】
[1945〜 ]映画監督。山口の生まれ。本姓、小林。異色のドキュメンタリー映画で国内外から評価を受ける。代表作「さようならCP (シーピー) 」「極私的エロス・恋歌1974」「ゆきゆきて、神軍」、晩年の井上光晴を記録した「全身小説家」など。
はらかつろう【原勝郎】
[1871〜1924]歴史学者。岩手の生まれ。京大教授。日本中世史研究の開拓者で、鎌倉時代から戦国時代を中世として区分したことで知られる。西洋近現代史研究にも力を注いだ。著作に「日本中世史」「東山時代に於ける一縉紳 (しんしん) の生活」など。