[接尾]動詞の未然形の下に付いて四段活用動詞をつくる。もと、
上代に用いられた
反復・
継続の意を表す助動詞「ふ」で、平安時代以降、
特定の
動詞にしか付かなくなり、接尾語化したもの。その特徴的な
意味も失われている。「語らふ」「住まふ」「慣らふ」「はからふ」「向かふ」「呼ばふ」など。
[補説](1) 現代語でも、「住まう」「語らう」などの「う」にその
痕跡が見られる。(2) 「流らふ」「伝たふ」「寄そふ」など、下二段活用動詞「流る」「伝(つ)つ」「寄す」に付いた「ふ」があり、これらは下二段型活用である。