冬来りなば春遠からじ
《英国の詩人、シェリーの詩「西風の賦」の一節から》つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。長い冬を耐えて春を待つ気持ちの表現としても用いられる。
冬さる
《「さる」は季節などが近づく意》冬になる。冬が来る。「—・れば嵐の声も高砂の松につけてぞ聞くべかりける」〈拾遺・冬〉
冬立つ
暦の上で冬になる。立冬になる。《季 冬》「今日ぞ—・つ日なりけるもしるく」〈源・夕顔〉
ふゆふにゅう【不輸不入】
荘園で、国家の租税徴収権と国衙 (こくが) からの検田使などの立入りを拒否する特権。のちに不入権は検非違使 (けびいし) などの警察権を排除する権利に拡大した。不輸不入の権。→守護不入