[名](スル)
  1. 単一なものが進歩発展するにつれて複雑に分かれていくこと。細分化。

  1. 社会事象が単純なものから複雑なものへと分かれ、組織などが分岐発展すること。

  1. 生物の細胞組織器官形態機能が特殊化し、特異性が確立していくこと。

科目を分けること。また、その分けられた科目。「数学の一—としての幾何」

[名](スル)仕事分担する都合上、いくつかの課に分けること。また、その課。
  • 商業に関する諸事を—して」〈渋沢栄一・立会略則〉
  1. 人間の生活様式の全体人類がみずからの手で築き上げてきた有形無形成果総体。それぞれの民族地域社会固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の—」「東西の—の交流

  1. 1のうち、特に、哲学芸術科学宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。

  1. 世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。「—住宅

[用法]文化・[用法]文明——「文化」は民族社会風習伝統・思考方法・価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていくものを意味する。◇「文明」は人間の知恵が進み、技術進歩して、生活が便利快適になる面に重点がある。◇「文化」と「文明」の使い分けは、「文化」が各時代にわたって広範囲で、精神的所産を重視しているのに対し、「文明」は時代地域とも限定され、経済技術進歩に重きを置くというのが一応目安である。「中国文化」というと古代から現代までだが、「黄河文明」というと古代に黄河流域に発達した文化に限られる。「西洋文化」は古代から現代にいたるヨーロッパ文化をいうが、「西洋文明」は特に西洋近代の機械文明に限っていうことがある。◇「文化」のほうが広く使われ、「文化住宅」「文化生活」「文化包丁」などでは便利新式の意となる。

江戸後期、光格天皇仁孝天皇の時の年号。1804年2月11日〜1818年4月22日。

  1. 数学・自然科学以外の学問分野。人文科学・社会科学の分野。⇔理科

  1. 大学などで、1分野研究教育する部門。⇔理科

  1. 文明のはなやかであること。

    1. 従来美術次第におとろえ、英国の—を以ても、またミルトンをいださざるべく」〈逍遥小説神髄

  1. 詩文華麗なこと。また、その作品

    1. 「今日の—は皆ことごとくに金 (こがね) なり」〈菅家後集

[名](スル)
  1. おおもとの灯火 (ともしび) を分けて別の場所でともすこと。また、その分けた灯火。「平和の灯が全国に—される」

  1. (比喩的に)人々がある思想行為共感し、それが世間に広がること。「厳しい世の中を照らすささやかな善意が—され大きな動きになる」

[名](スル)市場に集まった荷物産物を分けて、小売商などに渡すこと。⇔集荷

出典:青空文庫

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2023年11月