」の濁音。両唇破裂音の有声子音[b]と母音[u]とから成る音節。[bu]

  1. どちらに傾くかの度合い。自分のほうに有利になる度合い。「対戦成績では—が悪い」

  1. 利益の度合い。「—のいい商売

  1. 平らなものの厚さの度合い。「—の厚い本」

  1. 音楽で、全音符の長さを等分に分けること。「四—音符

  1. 全体を10等分したもの。10分の1相当の量。「工事は九—どおり完成した」「三—咲きの桜」

  1. 単位の名。

    1. 割合利率で、1割の10分の1。全体の100分の1。「打率二割三—」

    2. 尺貫法で、1寸の10分の1。

    3. ㋒尺貫法で、1匁の10分の1。

    4. 温度で、1度の10分の1。体温にいう。「七度八—の熱が出た」

    5. ㋔江戸時代の通貨で、銭1文の10分の1、または金1両の4分の1。

    6. 足袋などの大きさで、1文 (もん) の10分の1。「一〇文三—」

  1. 公事などのために徴発された人夫夫役 (ぶやく) に従う人夫

    1. 「この御堂の—をしきりに召す事こそ」〈大鏡・道長上〉

  1. (「歩」とも書く)雑兵

    1. 「かたちをやつし—になり」〈太平記・一〇〉

  1. 戦いに関するわざ・力。武芸兵法戦力兵力。「—を尚 (たっと) ぶ」⇔

  1. 勇ましいこと。武勇

    1. 「—を高く振るひ」〈浮・伝来記・七〉

  1. 土地面積単位普通は6尺四方をいい、約3.3平方メートル。坪 (つぼ) 。

  1. 長さの単位。1歩は6尺で、約1.8メートル。

  1. 町・段などの下に付けて、端数のないことを示す。「五段—の畑」

  1. 《「分 (ぶ) 」から転じて》

    1. ㋐元金に対する利息の百分比。歩合。また、金利

    2. ㋑特に、貸し借りの金利息。

      借銀の—を取り」〈浮・新永代蔵〉

  1. 夫 (ぶ) 2

[名]
  1. 物事をいくつかに区分した、その一区分。「昼の—」「上 (じょう) の—」

  1. 著作などをいくつかに区分した、その一区分。「春の—」「三—作」

  1. 官庁会社などの業務組織の区分の一。一般に「課」の上。「新設の—」「総務—」

  1. 会社学校などで、同好の者が作るスポーツや文化関係の団体。クラブ。「サッカー—」

[接尾]助数詞。書物新聞などを数えるのに用いる。分冊のものは一揃いで一部とする。「五〇〇—印刷する」「一—五冊からなる」
[接頭]名詞または形容動詞の語幹に付いて、それを打ち消し、否定する意を表す。無 (ぶ) 。
  1. …でない、…しない、などの意を添える。「—調法

  1. …がわるい、…がよくない、などの意を添える。「—気味」「—器量

[接頭]名詞または形容動詞の語幹に付いて、それを打ち消し、否定する意を表す。不 (ぶ) 。
  1. …でない、…しない、などの意を添える。「—風流」「—遠慮

  1. …がわるい、…がよくない、などの意を添える。「—愛想」「—作法」「—細工

[補説]「不…」「無…」の使い分けについては、概して「不」は状態を表す語に付き、「無」は体言に付くとはいえるが、古来、「不(無)気味」「不(無)作法」など両様に用いられる語も少なくない。また、「不」字は呉音フ、漢音フウであって、ブは「無」字の漢音ブに影響されて生じた慣用音と思われる。
[接尾]びる[接尾]

〈不〉⇒

〈附〉⇒

ぶん

〈奉〉⇒ほう

〈豊〉⇒ほう

〈歩〉⇒

〈捕〉⇒

〈蒲〉⇒

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