[名]へり。ほとり。はた。特に、海べ。波うちぎわ。
    1. 近江 (あふみ) の海—は人知る沖つ波君をおきては知る人もなし」〈・三〇二七〉

[接尾]名詞のあとに付き、その側面、その方面の意を表す。促音を間にはさんで「ぺた」となる。「尻っぺた」「ほっぺた」など。

トマト・柿などの実についている萼 (がく) 。

巻き貝の殻口を閉じる板状のふた。「栄螺 (さざえ) の—」

[名・形動]《「はた(端)」あるいは「へた(端)」の変化で、奥深くない意からか》
  1. 物事のやり方が巧みでなく、手際が悪いこと。また、そのさまや、その人。「泳ぎが—な人」「字をわざと—に書く」「人の使い方が—だ」⇔上手 (じょうず) 

  1. なまはんかであること。なまじっかなことをして結果が悪くなること。また、そのさま。「—な小細工をすると大事になりかねない」「—に口出しはできない」

  1. 中途半端なこと。満足できるような程度でないこと。また、そのさま。「彼の蔵書は—な図書館の比ではない」「—な画家顔負けの絵」

[派生]へたさ[名]

出典:青空文庫

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