1. 物が向いたり、進んだりする方。向き。方角。「北の—を指す」「右の—から風が吹く」「進行—」

  1. 気持ちや行動の向かうところ。めざすところ。方針。「将来の—を決める」「妥協の—で話し合いがまとまる」

[用法]方向・[用法]方角——「県庁の方向(方角)に火の手が上がった」のように、向きの意では相通じて用いる。◇「方向」は上下左右などに向いたり進んだりする向きで、特に東西南北を基準にはしない。「右の方向へハンドルを切れ」「方向転換」「x軸の負の方向」◇「方角」はある地点基準にした東西南北の向き。「艮 (うしとら) の方角鬼門という」◇類似の語の「方位」は東西南北を基準として位置づけた向きの意で、専門用語として多く用いる。「羅針盤で方位を確かめる」「方位計」
[名](スル)当てもなく歩き回ること。さまようこと。「晩秋の野を—する」

かぐわしい香り。「—を放つ」

[名](スル)猛獣などが、ほえたけること。また、その声。「虎 (とら) が—する」
[名](スル)
  1. 他人の家に雇われて、その家事家業従事すること。「行儀見習いとして—する」

  1. 国家朝廷のために一身をささげて働くこと。「滅私—」

  1. 封建社会で、主家に対する従者の奉仕義務。主家からの恩に対して、家臣が軍事義務で奉仕すること。

  1. 主家に対して功績があること。忠義であること。

    1. 「いかが頸 (くび) をば斬るべき。さしも—の者であるものを」〈平家・一一〉

[名](スル)命令を受けて執行すること。ぶぎょう。
[名](スル)
  1. 光をはなつこと。

  1. 仏がからだや白毫 (びゃくごう) から光をはなつこと。

[名](スル)校則違反した学生・生徒学校の籍から除くこと。「素行不良の学生を—する」「—処分」

物事にこだわらず、心のおもむくままに振る舞うこと。

「こうやって観海寺の石段を登るのは随縁—の方針である」〈漱石草枕

諸侯に封じること。また、封土を与えられて諸侯の列に連なること。

砲身先端弾丸が出る口。マズル。

砲身内部の空洞部分。

《「熕」はおおづつの意》大砲

功を立てて恩にむくいること。

「久年の御恩に対し、一日の—をも遂げず」〈樗牛滝口入道

出典:青空文庫

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