法師の櫛貯え
《髪の毛の無い僧侶が櫛を集めることから》不似合いなことをすることのたとえ。法師の櫛工 (くしだくみ) 。
ほうしうた【法師歌/法師唄】
《もと盲目の法師が作曲し、歌ったところから》地歌・上方歌の異称。
ほうしがえり【法師還り】
僧になった人が再び俗人にかえること。還俗 (げんぞく) 。「—と人や見るらん」〈犬筑波集・春〉
ほうししょくぶつ【胞子植物】
⇒隠花植物
ほうしぜみ【法師蝉】
ツクツクボウシの別名。《季 秋》
ほうしたい【胞子体】
世代交代を行う植物で、胞子をつくる無性世代の個体。造胞体。→配偶体
ほうしちゅう【胞子虫】
胞子虫綱の原生動物の総称。寄生性で、栄養は体表を通して宿主から摂取。分裂による無性生殖のほか、有性生殖も行って新宿主への感染型の胞子を形成する。マラリア病原虫・グレガリナ・ピロプラズマなど。
ほうしのう【胞子嚢】
胞子を内部に生じる袋状の生殖器官。成熟すると破れて胞子を散布する。シダ植物の葉の裏面やコケ植物の蒴 (さく) にみられる。
ほうしのうぐん【胞子嚢群】
シダ植物で、胞子嚢が数個以上集まったもの。胞子葉の裏面や縁に生じる。嚢堆 (のうたい) 。ソーラス。
ほうしまさり【法師勝り】
法師となってから、人柄が俗人のときよりまさってくること。「なかなか—したる人になむ侍りける」〈源・若紫〉