[副]
1 雨やしずくが一つ落ちるさま。ぽつん。「雨粒が―と顔に当たる」
2 点や穴などが一つだけできるさま。ぽつん。「虫に刺されて―と赤くなる」
3 それだけ孤立しているさま。ぽつん。「雲が一つ―と浮かんでいる」
4 一言だけつぶやくように言うさま。ぽつん。「―と感想をもらす」
5 物が途中で切れるさま。ぷつり。ぽつん。「ひもが―と切れる」
出典:青空文庫
・・・くのに困じ果てて妻はぽつりと淋しそうに玉蜀黍殻の雪囲いの影に立って・・・ 有島武郎「カインの末裔」
・・・時々ぽつりと来るのは――樹立は暗いほどだけれど、その雫ばかりではな・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
・・・間近になった時分に、ぽつり、ぽつりと雨が落ちてきました。 あや子は・・・ 小川未明「海ほおずき」