みききよし【三木清】
[1897〜1945]哲学者。兵庫の生まれ。京大卒。法大教授。西田幾多郎・波多野精一に学び、欧州に留学してハイデッガーに師事。帰国後、ヒューマニズムの立場から著作活動を続け、若い世代へ大きな影響を与えた。昭和19年(1944)共産党員をかくまって検挙され、終戦直後獄死した。著「パスカルに於ける人間の研究」「哲学ノート」「人生論ノート」など。
みきたく【三木卓】
[1935〜2023]小説家・詩人。東京の生まれ。本名、富田三樹 (みき) 。「鶸 (ひわ) 」で芥川賞受賞。「小噺集」で芸術選奨。他に小説「震える舌」「路地」「裸足と貝殻」、詩集「東京午前三時」「わがキディ・ランド」など。児童文学・評論・翻訳など幅広く活躍。平成11年(1999)紫綬褒章受章。同19年芸術院恩賜賞。
みきたけお【三木武夫】
[1907〜1988]政治家。徳島の生まれ。昭和12年(1937)以来衆議院議員に連続当選。保守傍流ながら、金脈問題で退陣した田中角栄首相のあとを受けて同49年組閣、ロッキード事件の真相糾明を掲げたが、自民党内右派の反発で退陣。→福田赳夫
出典:青空文庫
・・・から、八幡大菩薩に、神酒を備えるのが慣例になっている。ところが、・・・ 芥川竜之介「忠義」
・・・の前へ、御鏡が一つ、御酒徳利が一対、それから赤青黄の紙を刻ん・・・ 芥川竜之介「妖婆」
・・・ぬたばかり。これえ、御酒に尾頭は附物だわ。ぬたばかり、いやぬたぬ・・・ 泉鏡花「国貞えがく」