無下にする
捨てて顧みないでいる。すげなくする。だいなしにする。むだにする。「せっかくの好意を—◦するのは心苦しい」
むげこう【無碍光】
阿弥陀仏の発する十二光の一。何ものにも妨げられない救いの光明。
むげに【無下に】
[副] 1 冷淡なさま。すげなく。そっけなく。「相手の懇願を—拒む」 2 度外れなさま。むやみに。やたらに。「たれの子とも知れぬものを、—めでいつくしんで居ったげでござる」〈芥川・奉教人の死〉 3 まったく。すっかり。「聞こえさせてもかひなき物ごりにこそ—くづほれにけれ」〈源・賢木〉 4 (打消しの語を伴って)ちっとも。全然。「顔—知るまじき童 (わらは) ひとりばかりぞ、率 (ゐ) ておはしける」〈源・夕顔〉