むさしあぶみ【武蔵鐙】
1 サトイモ科の多年草。関東地方以西の海岸近くの林内にみられる。5月ごろ、仏炎苞 (ぶつえんほう) に包まれた太い穂を出す。苞は上部が幅広く、鐙状をしている。 2 武蔵国で作られた鐙。鋂 (くさり) を用いないで、透かしを入れた鉄板にして先端に刺鉄 (さすが) をつけ、直接に鉸具 (かこ) としたもの。 [補説]鐙の端に刺鉄を作りつけにするところから、和歌では「さすが」に、また、鐙は踏むところから「踏む」「文 (ふみ) 」にかけて用いられる。「むさしあぶみさすがにかけて頼むには問はぬもつらし問ふもうるさし」〈伊勢・一三〉
むさしがすり【武蔵絣】
⇒村山絣
むさしきゅうりょうしんりんこうえん【武蔵丘陵森林公園】
埼玉県中部にある国営公園。大部分が比企 (ひき) 郡滑川 (なめかわ) 町にある。明治百年記念事業の一環として昭和49年(1974)開園。
出典:青空文庫
・・・――宮本武蔵伝読後。 ユウゴオ 全フランスを蔽う一片のパン。・・・ 芥川竜之介「侏儒の言葉」
・・・表紙をかけた「大久保武蔵鐙」を読んでいました。するとそこへ襖をあ・・・ 芥川竜之介「手紙」
・・・婆扁鵲に及ばず、宮本武蔵、岩見重太郎にも及ばず、ただ篠田の心一つ・・・ 泉鏡花「湯女の魂」