もて‐な・す【もて成す】

の解説

［動サ五（四）］

1. １ 人を取り扱う。待遇する。あしらう。「国賓として—・す」「よそよそしく—・される」

1. ２ 心をこめて客の世話をする。饗応する。馳走 (ちそう) する。「山海の珍味で—・す」「客を酒で—・す」

1. ３ そうであるかのようにとりなす。みせかける。

   1. 「無理に納得した体 (てい) に—・す」〈漱石・吾輩は猫である〉

1. ４ とりはからう。処置する。

   1. 「あるに従ひ、定めず、何事も—・したるをこそよきにすめれ」〈枕・四九〉

1. ５ 特に取り上げて問題にする。もてはやす。

   1. 「今様の事どもの珍しきを言ひ広め—・すこそ」〈徒然・七八〉

[可能]もてなせる

類語

• 供応(きょうおう)
• 馳走(ちそう)
• ふるまう(ふるまう)

関連語

• 饗する(きょうする)
• 相伴(しょうばん)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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