1 家の番をすること。また、その人。
2 江戸時代、地主・家主に代わってその土地・家屋を管理し、地代・店賃 (たなちん) を取り立て、また、自身番所に詰めて公用・町用を勤めた者。差配人。
広津和郎の短編小説。大正8年(1919)発表。
出典:青空文庫
・・・下人は、守宮のように足音をぬすんで、やっと急な梯子を、一番上の段・・・ 芥川竜之介「羅生門」
・・・ぎ落された低い鼻が、守宮のように、畳でピチピチと刎ねた事さえある・・・ 泉鏡花「神鷺之巻」
・・・家を造る時に、誤って守宮の胴の中へ打込んだものじゃ、それから難破・・・ 泉鏡花「湯女の魂」