《「いめ」の音変化》

  1. 睡眠中に、あたかも現実経験であるかのように感じる一連の観念心像。視覚像として現れることが多いが、聴覚味覚触覚・運動感覚を伴うこともある。「怖い—を見る」「正 (まさ) —」

  1. 将来実現させたいと思っている事柄。「政治家になるのが—だ」「少年のころの—がかなう」

  1. 現実からはなれた空想や楽しい考え。「成功すれば億万長者も—ではない」「—多い少女

  1. 心の迷い。「彼は母の死で—からさめた」

  1. はかないこと。たよりにならないこと。「—の世の中」「人生は—だ」→夢に夢にも

[副]3原義
  1. (あとに禁止を表す語を伴って)決して。必ず。「—油断するな」

  1. (あとに打消しの語を伴って)少しも。夢にも。「ここで会えるとは—思わなかった」

  1. つとめて。気をつけて。

    1. 「向つ峰 (を) に立てる桃の木成らめやと人そささやく汝が心—」〈・一三五六〉

[補説]潔斎する意の動詞「斎 (ゆ) む」の命令形からとされていたが、その「め」は上代特殊仮名遣では甲類の音である。しかし、乙類の仮名が用いられていて、疑問が残る。別に、物事を忌み謹んだ目で見よの意の「忌眼」であるとする説もある。平安時代以降、「夢」と混同して2の意があらわれた。「努」「努力」「勤」などと当てて書くこともある。

原題(ラテン)Somniumケプラーの著した空想小説。1634年、息子のルートウィヒにより刊行地動説に基づいて月旅行を描いたもの。ケプラーの夢。

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