《「す(子)」は唐音

  1. 外から見てわかる物事のありさま。状況状態。「当時の—を知る人」「室内の—をうかがう」

  1. 身なり。なりふり。「—のいい人」

  1. 態度。そぶり。「悲しそうな—をする」「手持ち無沙汰な—でいる」

  1. 物事の起きそうなけはい。兆候。「帰る—もない」

  1. しさい。わけ。事情。「何か—がありそうだ」「—ありげな顔つき」

  1. もったいぶること。思わせぶり。

    1. 「どうも見て居られぬ程に—を売る男で有ッた」〈二葉亭訳・あひゞき

[用法]様子・[用法]ありさま——「町の様子(ありさま)は変わってしまった」「被災地の悲惨な様子(ありさま)」など、状況の意では相通じて用いられる。◇「様子」の方が一般的に用いられ、意味範囲も広い。「病人の様子がおかしい」「何か隠している様子だ」「交渉はまとまりそうな様子だ」など、外見だけでなく、そこから受ける印象も「様子」には含まれる。この用法は「ありさま」にはない。◇「ありさま」は外から見える状況の意が中心になる。「ちょっと目を離すと、このありさまだ」のように、結果として生じた状況を表す用法は「様子」にはない。
[動サ変]《「ようず」とも》用いる。
  • 「願ひにしたがひてこれを取り—・す」〈今昔・二・八〉

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。