よすこと。やめること。やめ。「小言はもう—にする」

動詞「寄す」の名詞化で、物事関係づけていくことの意》

  1. 物事が起こった理由。わけ。また、いわれ。来歴由緒 (ゆいしょ) 。「事の—を伝える」「—ありげな寺院

  1. そうするための方法手段。手だて。また、かこつける方法口実。「知る—もない」「会う—もない」

  1. 物事内容。事の趣旨。むね。「この—をお伝えください」

  1. 伝え聞いた事情。間接的に聞き知ったこと。「御病気の—承りました」

  1. それらしく見せかけること。体裁をつくること。また、表面にあらわれたようす。体裁格好

    1. 「所々うちおぼめき、よく知らぬ—して」〈徒然七三

  1. 風情。趣。また、教養

    1. 「きよげなる屋廊などつづけて、木立いと—あるは」〈若紫

1から、ある角の正弦を減じたもの。1−sinAを角Aの余矢という。和算の八線表とよぶ三角関数表にみえる。

ほかの先生。また、あり余るほどの多くの先生。

「経典に—あり」〈染崎延房・近世紀聞〉

植物アシ別名。「悪 (あ) し」に通じるのを忌んで、「善 (よ) し」にちなんで呼んだもの。

[副]《形容詞「よし」から。「可 (よ) し」と仮に許す意》
  1. 仮定表現を伴って)仮に。たとえ。よしんば。万一。

    1. 「—解った処が仕様の無い話で」〈小杉天外・はやり唄〉

  1. 満足ではないがやむをえないとするさま。ままよ。

    1. 「人皆は萩を秋と言ふ—我は尾花が末 (うれ) を秋とは言はむ」〈・二一一〇〉

[感]

  1. 決意するときに発する声。さあ。「—、やるぞ」

  1. 人に行動を促すときに発する声。さあ。「—、来い」

  1. 人の行為承認するときに発する声。「—、その調子だ」

[間助]《間投助詞の「よ」「し」を重ねたもの。上代語》種々の語に付いて、文節末に置かれる。語勢を強め、感動の意を表す。→やし
  • 「はしき—我家 (わぎへ) の方ゆ雲居立ち来 (く) も」〈景行紀・歌謡

出典:gooニュース

出典:青空文庫

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