牛・羊などの乳からつくった飲み物。仏教で、五味 (ごみ) の一。

[名・形動]
  1. 心身苦痛などがなく、快く安らかなこと。また、そのさま。「気が—になる」「—な姿勢」「どうぞお—に」

  1. 生計が豊かなこと。また、そのさま。「不動産収入で—な暮らしをする」

  1. たやすいこと。簡単なこと。また、そのさま。「—な計算問題」「—に勝てる相手

[名]
  1. 千秋楽 (せんしゅうらく) 」の略。「今日で—を迎える」

  1. 楽焼き」の略。

    1. [アクセント]はラク。

[接尾]上一段活用動詞の未然形、上二段・下二段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格活用の動詞および助動詞「つ」「ぬ」「しむ」「ゆ」などの終止形に付く。
  1. 上の活用語を体言化し、…すること、の意を表す。また、…する時、などの意を表す場合もある。

    1. 「潮満てば入りぬる磯の草なれや見—少なく恋ふ—の多き」〈・一三九四〉

  1. 「告ぐ」「申しつ」などに付いて引用文を導き、…することには、という意を表す。

    1. 「神代よりいひ伝 (つ) て来—そらみつ大和の国は」〈・八九四〉

  1. 文末にあって詠嘆の意を表す。助詞「に」または「も」を伴うこともある。…することよ。…であることよ。

    1. 「天の川なづさひ渡り君が手もいまだまかねば夜のふけぬ—」〈・二〇七一〉

[補説](1) 「く」とともにク語法、またはカ行延言の語尾ともよばれる。(2) 「らく」は、平安時代以降は造語力を失い、「桜花散りかひくもれ老いらくの来むといふなる道まがふがに」〈古今・賀〉などのように、少数の語にのみ残ったが、後世になって誤った類推から、「望むらく」「惜しむらく」のように、四段活用の語にも付いた形がみられるようになった。「望むらくはあと一歩の努力が足りない」「やり手だが、惜しむらくは好運に恵まれない」→[接尾]ク語法
連語《完了の助動詞「り」のク語法。上代語》…ていること。…てあること。
  • 「さ雄鹿の小野の草伏しいちしろく我が問はなくに人の知れ—」〈・二二六八〉

がく

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