1. 分けること。また、分けたもの。分配。「形見―」

  1. 勝負が決まらないこと。引き分け。「痛み―」

  1. 芸娼妓などが、稼ぎ高を主人と折半にすること。また、その芸娼妓。

    1. 「寿々廼家の―の芸者であった竹寿々の」〈秋声縮図

  1. 食べ余りの食物。

    1. 「なんぼ我にくひさいたる桃の―をくれた」〈史記抄・申韓伝〉

  1. 支払い。勘定。

    1. 「年明けて、二、三度も―の立つ客に会うた」〈浮・置土産・一〉

古代の姓 (かばね) の一。皇族の子孫で地方に封ぜられたという氏族の姓。

《「分け」と同語源》

  1. 物事の道理。すじみち。「訳のわからない人」「訳を説明する」

  1. 言葉などの表す内容、意味。「言うことの訳がわからない」

  1. 理由。事情。いきさつ。「これには深い訳がある」「どうした訳かきげんが悪い」

  1. 男女間のいきさつ。また、情事。「訳のありそうな二人」

  1. (「わけにはいかない」の形で)そうすることはできない。筋道ではない。「やらない訳にはいかない」

  1. (「わけではない」の形で)否定・断定をやわらげた言い方。「だからといって君が憎い訳ではない」「別に反対する訳ではない」

  1. 結果として、それが当然であること。

    1. 「やっと今度、その宿望がかなった―です」〈堀辰雄・美しい村〉

  1. 遊里のしきたりや作法。

    1. 「色道の―を会得せねば」〈伎・韓人漢文〉

[代]

  1. 一人称の人代名詞。自分を謙遜していう語。わたくしめ。

    1. 「我 (あ) が君は―をば死ねと思へかも逢ふ夜逢はぬ夜二走るらむ」〈・五五二〉

  1. 二人称の人代名詞。目下の相手を親しみを込めて、半ばののしるようにいう語。おまえ。そち。

    1. 「―がため我 (あ) が手もすまに春の野に抜ける茅花 (つばな) そ召して肥えませ」〈・一四六〇〉

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出典:青空文庫