1. 束ねないで、垂らしたままの髪。童形の髪。また、そうした10歳前後の子供。童児。また、童女。わらべ。

    1. 「清げなる—(=童女)などあまたいで来て」〈若紫

  1. 使い走りの子供。召使い。

    1. 「例の御文つかはさむとて、—参りたりやと問はせ給ふほどに」〈和泉式部日記

  1. 五節 (ごせち) の童女 (わらわ) 」に同じ。

    1. 「(天皇ガ五節ノ舞ヲ)御覧の日の—の心地どもは、おろかならざるものを」〈紫式部日記

  1. 寺院で召し使う少年

    1. 「—の法師にならんとする名残とて」〈徒然五三

[代]《「わらわ(童)」の意から》一人称の人代名詞。女性がへりくだって自分をいう語。近世では、特に武家の女性が用いた。
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