ウィーンかいぎ【ウィーン会議】
1814年から15年にかけてウィーンで開かれた国際会議。フランス革命とナポレオン戦争後のヨーロッパの国際秩序の回復を図ったもので、ウィーン議定書が調印され、革命前の状態への復帰をめざす正統主義と、大国の勢力均衡とを二大原則とするウィーン体制が成立した。この会議は諸国の利害が対立して遅滞し、「会議は踊る、されど会議は進まず」と風刺された。
ウィーンがくだん【ウィーン学団】
1920年代後半に哲学者シュリックを中心としてウィーンで結成された、主に社会科学者・自然科学者などの一団。形而上学の解消や哲学の科学化を目ざし、実証主義と記号論理学を結びつけ論理実証主義の進展に寄与、また分析哲学が生じるきっかけをつくった。
ウィーンがくは【ウィーン学派】
⇒オーストリア学派
出典:青空文庫
・・・行を続けておしまいにウィーンへやって来る。そして着いた夜あるホテルへ・・・ 梶井基次郎「ある崖上の感情」
・・・ウィーンのある男は厳重なる検閲のもとにウインドボイテルを六十九個平ら・・・ 寺田寅彦「記録狂時代」
・・・であったが、後にまたウィーンの歳の暮に寺の広場で門松によく似た樅の枝・・・ 寺田寅彦「五月の唯物観」