トルコ北西部の都市。ギリシャ・ブルガリアとの国境近く、メリチ川とその支流トゥンジャ川の合流点に位置する。古代ローマ時代、皇帝ハドリアヌスが建設してハドリアノポリスと命名し、のちにアドリアノープルとよばれた。14世紀にオスマン帝国のムラト1世に征服されて首都になり、コンスタンチノープル(現イスタンブール)陥落後は帝国第二の都市としてバルカン半島征服の拠点になった。旧市街には16世紀末に宮廷建築家ミマール=スィナンの設計で建造されたセリミエモスクをはじめ、ユチュシェレフェリモスク、エスキモスクなどのイスラム寺院が残っている。