イタリア南部、シチリア島、シチリア自治州の都市。同島の東岸、エトナ山の麓に位置する。古代ギリシャ、ローマの植民都市が置かれ、11世紀にノルマン人の支配下になった。エトナ山の噴火(紀元前2世紀、17世紀)、大地震(12世紀、17世紀)などにより大きな被害を受けた。古代ローマ時代の円形劇場、円形闘技場、浴場などの遺跡があるほか、17世紀以降の復興により建てられたバロック様式の建物が多い。同島南東部の八つの町が2002年に「バル‐ディ‐ノートの後期バロック様式の町々」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。作曲家ビンチェンツォ=ベッリーニ、小説家・劇作家ジョバンニ=ベルガの生地。