クレアチンキナーゼ【creatine kinase】
骨格筋や心筋などの細胞に存在し、クレアチンリン酸の合成・分解を触媒する酵素。筋肉の収縮時にはクレアチンリン酸をクレアチンとリン酸に分解し、ADPにリン酸基を転移してATPを補給する。休息時にはATPのリン酸基を一つクレアチンに転移し、クレアチンリン酸を合成する。クレアチンホスホキナーゼ。CK(creatine kinase)。
クレアチンホスホキナーゼ【creatine phosphokinase】
「クレアチンキナーゼ」に同じ。CPK(creatinine phosphokinase)。
クレアチンりんさん【クレアチン燐酸】
クレアチンがリン酸化された化合物。筋肉や神経組織の細胞内でエネルギーを貯蔵する役割を果たす、高エネルギーリン酸化合物の一つ。 [補説]筋細胞にはATPの約5倍のクレアチンリン酸が存在し、激しい運動などでATPが不足すると、クレアチンリン酸が分解してADPにリン酸基を渡すことによってATPを再合成し、エネルギーが供給される。一方、休息時にATPの濃度が高くなると、クレアチンとATPからクレアチンリン酸とADPが生成される。これらの反応はクレアチンキナーゼという酵素によって触媒される。ホスホクレアチン。CP(creatine phosphate)。