コロナグラフ【coronagraph】
太陽のコロナを皆既日食以外のときにも観測できる特殊な望遠鏡。近年は、太陽以外の恒星周辺の円盤や惑星などの観測に恒星コロナグラフが用いられる。
コロナほうでん【コロナ放電】
気体放電の一。二つの電極間で局部的に高電圧を生じたため、空気の絶縁が破れ、かすかな光を発して放電する現象。
コロナしつりょうほうしゅつ【コロナ質量放出】
太陽のフレアなどに伴い、突発的に大量のプラズマを惑星空間へ放出する現象。通常の太陽風の2倍近い速度で伝播し、地球の磁気圏に衝突して磁気嵐などを引き起こすことが知られている。CME(coronal mass ejection)。
コロナホール
《coronal hole》太陽大気のコロナに見られる構造の一つ。周辺に比べて温度と密度が低く、軟X線で観測すると相対的に暗く見える。太陽の赤道付近よりも極付近に多く現れる。地球の磁気嵐の原因となる、太陽風の高速成分(秒速300キロメートル以上)の吹き出し口であると考えられている。
コロナたいでん【コロナ帯電】
コロナ放電により、絶縁体表面を帯電させること。フィルムや紙を静電気によって基材に貼り付けたり、巻き付けたりする際などに利用される。
コロナか【コロナ禍】
新型コロナウイルス感染症の流行によって引き起こされる、さまざまな災い。感染症自体だけでなく、それを抑止するための行動制限、社会・経済活動の自粛や停滞、人々の疑心暗鬼なども、広く含む。